帰国日 チャンギ国際空港 最後の電子手続き

11月24日夕方、市内見学を終えて皆さんと合流し、チャンギ国際空港に向かいました。夕焼けの中海沿いの道路を走行中、ガイドの方が海の向こうに見える陸地がインドネシアだという事を教えてくれました。

空港に到着し帰国便に乗るまでの約5時間半、空港内の施設を見て回りました。4,000m滑走路が3本、5つ目のターミナルが2025年に完成予定の巨大空港です。各ターミナルは「チャンギ空港スカイトレイン」という自動輸送システムで移動出来ます。

そしてチャンギ国際空港の目玉の一つが、『Juwel(ジュエル)』です。商業施設に植物園や日本食も楽しめるフードコート、何より内部に設置された世界最大級の屋内滝を楽しめる大規模な複合施設です。

そして間もなく搭乗という時に、「税関申告の用紙」が無い事に気付きました。搭乗口に手続きを行うQRコードの張り紙に気付かなければ、用紙なしで帰国する所でした(もっとも成田空港の手荷物受取場に用紙はありましたが)。搭乗直前に手続きを始め、移動の中断を挟んで成田到着直後に再開、電子手続きを完了しましたが、こういう所にも電子化が諸々進んでいる事を実感した海外視察となりました。

※本文が2023年最後のブログとなります。拙文にお付き合い頂き有難う御座いました。よいお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願い申し上げます。

シンガポール 都市国家の生きる道

帰国日の前日(シンガポール植物園を訪問した日)、ご一緒の皆さんと宿のすぐ近くにあるショッピング街「オーチャード」を歩いていました。既にクリスマスシーズンが始まり、大通りを沢山の人が行き交い、道沿いを飾る電飾が夜を明るくしていました。

シンガポールと言う国は、非常に小さな国土故に国家として出来る事が非常に限られた中で、世界トップクラスの豊かさを享受しています。日本は豊かさの点でいささか後塵を拝しているものの、選択肢や自力で出来る事、という部分において勝る所もあるのではないでしょうか。

ある意味でシンガポールは自分たちに出来る事だけに注力し、出来ない事は海外の力を導入する事に躊躇が無い様に思います。そういう思い切りや割り切りがこの国の力であり、今日の繁栄をもたらしている様に見えました。

「HITACHI」のロゴが入った電飾を思い出す度、そう感じております。

都市緑化の光景 その3

マリーナベイを離れた後、「ラッフルズ・プレイス」に辿り着きました。ここは英国植民地時代の行政官『トーマス・ラッフルズ』が商業の中心地として作り、今日シンガポールの金融の中心地となっています。日本の大企業も多く進出しています。

ラッフルズ・プレイスも例外なく高層ビルの緑化が進んでいました。植物が外に延びるビルの上階に上がってはいませんが、ビルで働く人々の憩いの場としても機能していると思います。

当日はシンガポールらしい照り付ける日差しと湿気の蒸し暑い天気でしたが、建物の中は冷房が効いていました。緑化はヒートアイランド対策としても進められています。

現地は11月からクリスマスシーズンを迎え、クリスマスツリーもあちこちに飾られていました。

緑化都市の光景 その2

シンガポールの市外を歩いて回った先に、「パークロイヤルコレクション マリーナベイ」という、前回と同じくホテルですが外観は緑化している様には見えませんでした。

ところが中に入ると、内部は中心部が屋上まで続く吹き抜けで、内壁から吹き抜けに向けて突き出たテラスや大量の観葉植物、小鳥の入った鳥籠があるなど、想像もしない光景が広がっていました。

さながらホテル内に庭園が広がっているかの様で、緑化と同時に人を楽しませる趣向が凝らされていました。

このホテル一つにシンガポールの様々な要素が凝縮されている様に感じました。

緑化都市の光景 その1

シンガポールの高層ビルは、その高さが最高280mに制限されています。これは狭い国土の中で航空機の運行の安全を考慮した措置によります。

同様に限られた国土を活用するべく、中心部は高層ビルが多数林立しています。そして高層ビルにも緑化が進められています。

緑化を推進するシンガポール政府は、ガーデンシティ構想で建物の緑化も推進しています。

写真は「パークロイヤルコレクションピッカリング」というホテルです。建物から樹木が伸びている様な錯覚を覚えます。

マーライオン休業中

シンガポール植物園を出た後、市内観光のような形で移動しました。イスラム系の人々が居住する地区の「スルタンモスク」や、西洋風建築の「ビクトリア・シアター・アンド・コンサート・ホール」、チャイナタウンなどを訪れました。

かつて英国の植民地であった事、イスラム教国家のマレーシアの一部であった事など、独立までの背景を建築物から見て取る事が出来ました。

そしてシンガポールを訪れたら外せない『マーライオン』ですが、生憎メンテナンス期間に入っている為見る事が出来ませんでした。設置されている場所の手前に、別のマーライオン像が代理の様に置かれ、大勢の観光客が撮影していました。

以前京都の清水寺を訪れたら、例の「清水の舞台」が改修工事で見られなかった事をふと思い出しました。ちなみにメンテナンスは今月13日に終わっているそうです。

シンガポール植物園 その4 植物園の動物たち

広大な植物園は人口の湖があり、また自然環境を作り出している事もあり、植物だけでなく動物も数多く生息しています。

豊かな自然に動物も引き寄せられるのか、野生の中に生きる動物を呼び寄せる魅力が植物園にあるのか、植物園の中に動物園がある様に感じました。

それにしても、これらの動物をもの珍しさに写真に収めようとしても、さすが「動(いている生)物」だけあって、カメラの端から端に動く、素早く物陰に移るなど、人間の思惑などどこ吹く風で動き回ります。

ちなみに頭上の木の枝を撮った写真には、とても見え辛いですが何とか撮影したリスが移っています。

シンガポール植物園 その3 世界中の植物

シンガポール植物園には、世界中から集められた植物が82ヘクタールの園内のいたる所に植えられています。

日本でも見慣れたシュロの木に似た葉が想像以上に大きく、別の植物の大きな葉が人の背丈を超えて伸びている様子や、またキャノンボール・ツリーという木をこの植物園で初めて知りました。

この植物園は19世紀の英国植民地時代に設立して以来、世界中の植物を集め、生育や交配を行うなど、植物の優れた研究機関でもあります。

そしてこの植物園は市民の憩いの場として、年中無休・朝5時から夜12時までの間(
一部を除き)無料で入る事が出来るところに、シンガポールの凄さを感じます。

シンガポール植物園 その2 公園庁:緑化政策の司令塔

植物園内にシンガポール政府省庁の1つ「公園庁」がある事は前回書きましたが、公園庁は建国の父で初代首相リー・クアンユー氏の肝煎りで設立した政府機関です。

リー・クアンユー氏は緑の豊かな東京に感銘を受けた事、高温多湿のシンガポールで国民が暮らし易くする為に、国を挙げて緑化事業を推進する事を決めたそうです。

公園庁は日本の技術者などを招聘して国内の緑化を進め、その徹底ぶりは国土の3分の1の緑化を成し、「グリーン・プラン2030」では2020年から2030年までに樹木の数を倍増させる方針です。

国内の緑化と多数の公園・庭園を造るシンガポールは、国そのものを庭園とする様に感じられます。

シンガポール植物園 その1

11月23日、視察の2日目にシンガポール植物園へ向かいました。この植物園はシンガポール発の世界遺産であり、国全体の緑化や公園・庭園の造営と管理を担う「公園庁」が園内にあります。

植物園の設立は19世紀のイギリス植民地時代に行われ、太平洋戦争時の日本占領下でも適切な管理が成され、戦後再びイギリスの管理下に戻ったのを経て今日を迎えています。

広さ82ヘクタールの広大な園内に公園庁の他、ランの大量の原種・交配種が集められた国立洋ラン園や3つの湖などがあり、緑化政策の本部・植物研究・市民の憩いの場そして一大観光地の様々な側面を持っています。

3時間程度植物園にいましたが、到底回り切れない規模と施設に大量の植物が植えられた、大変大きな植物園です。

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