失う事は失うだけか

先日東京五輪開会前のオリンピック・パラリンピック選手の身体能力を調べたNHK特番を視聴する機会があり、何の気なしに見ていたら、途轍もないパラリンピック選手の存在に心底驚かされました。

タチアナ・マクファデンというパラリンピックの車いす陸上選手は、先天的な下半身不随という身体的ハンデを抱えながら幼少期をロシアの孤児院で過ごし、その後アメリカ人に養子として引き取られてからスポーツを始め、アテネ五輪以降の大会で多くのメダルを獲得し、ソチ冬季五輪でもスキーでメダル獲得と言う文字通り超人的な選手で、勿論東京大会にもアメリカ代表として出場します。

下半身不随で車いすの無い孤児院で逆立ち歩きを身に付け、それが自然と上半身強化に繋がり今日の車いす陸上競技に活かされ、様々な逆境もロシア語の「Ya sama(ヤ サマ:私は出来る)」の一念で乗り越え、これは彼女自身の潜在能力を引き出す一つのキーワードともなっています。鍛え抜かれた上半身は今や下半身不随を補うどころか上半身だけで十分に活動している様にも感じます。その圧倒的な姿に「下半身の自由を失ったが、それと同時に別の『何か』を与えられたのではないか?」と思わずにはいられませんでした。

ハンデや不運な環境に悩み苦しむ人々は世界中に居られます。全員がマクファデン選手の様になれればという希望と、中々そうはならないという現実があります。それでも我々は一つの可能性から希望を見出し、またそれを縁(よすが)として、今日を生きて行こうと思っております。

投稿者: 守重へきろう

インパック株式会社 代表取締役

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