過去の海外出張の経験と思い出を当ブログに書かせて頂きましたが、他にもあった事を今更ながら思い出しましたので、国内外の海外旅行・出張が再開され活発化の兆しを見せているので、また書いてみようと思います。
上記出張は私にとっては初の欧州渡航となりました。最初オランダに到着し、期間中オランダからドイツへの入国は、ドイツが欧州各国に鉄道網を張り巡らせている特急列車「インターシティエクスプレス(ICE)」を利用しました。欧州各国間で出入国審査なしで出入りが出来る「シェンゲン協定」によって、アムステルダムで乗車券を買うだけで、煩わしい入国手続きを行わずに済みました。アムステルダムから日本でいう所の在来線でユトレヒトに向かいそこでICEに乗車し、ドイツ渡航の目的である展示会「IPM ESSEN」が開催されているエッセンという都市に向かう・・・手筈でした。
※「何かあったな」と思われた皆様、はい、その通りです。何かありました。
ユトレヒト駅でICEに乗車し予約した座席には、何故か別の乗客が平然と座っていました。その途端同行者の一人が「予約出来てねえじゃねえか!」と言い出し出発直前の車両から降りてしまいました。私も慌てて降りた直後、ICEは発車。訳も分からず乗るべきはずの列車を見送りました。
その後欧州では、他人が予約した座席に他の乗客が腰かけている事が良く見られるという事を知りました。「ああそうなんだ」、で済む筈もなくユトレヒト駅で次のICEを2時間待ち続け、2時間遅れでエッセンに到着、展示会を見て回りエッセンから宿のあるデュッセルドルフに向かおうという所で、その日の極めつけが訪れました。
デュッセルドルフも本来であればICEで楽に向かう所が、上記の遅れによって当日の運行便は終了、エッセンからデュッセルドルフまで、「ドイツの在来線」で向かうという、全く予期しない事態に直面しました。時刻は夜7時、デュッセルドルフまで1時間弱、不案内なドイツ語の路線図とアナウンスだけを頼りに目的地に向かいました。
絶対にデュッセルドルフで降りるぞと、止まる駅の案内板を凝視し続ける最中、同行者2名はただ座席で寝息を立てていました・・・。この時の私の感情については、割愛させて頂きます。