現代の井戸

「水を飲む時、その井戸を掘った人を忘れてはならない」ということわざがあります。これは調べてみると中国の故事成語の一つ、『飲水思源(いんすいしげん:水を飲む者は、その源に思いを致せ)』から来ている様です。

現代の我が国日本は、その人の済む地域のほとんどで上下水道が完備され、安全な飲み水が個人の家から店舗・商業施設に公共スペース、近所の公園に至るまで利用する事が出来ます。災害によって断水が発生しても、その直後から復旧活動がスタートして水の供給が可能な限り迅速に再開され、さらにその間にも給水車等による給水支援が必ず行われています。

我々の生活も商売も水が無ければ成り立ちませんが、水を利用する人々の大半は自力で飲み水を作り出す事が出来ません。安全が確保された生活は、今日に至るまでの間に社会インフラを作り出した人々と、明日以降もその社会インフラを整備し続け、災害等が発生すれば直ちに復旧に携わる人々のたゆまぬ仕事によって成り立っている事に対して、思いを致さなければならないと思います。水に限らず電気・ガス・物流の基本となる道路も同様です。我々が商売によって経済を回すのと同様に、飲み水一滴作り出せない我々に代わって水を提供する人々との相互協力で現代社会が成り立っていると強く感じます。

将来に向けて資源の無駄のない活用と、老朽化した社会インフラの維持と更新が大きな問題となっていますが、その解決の大本はかつての井戸を掘った人々に向けたものと同様の感謝でなければならないと思っております。

投稿者: 守重へきろう

インパック株式会社 代表取締役

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