一昨日の24日にスエズ運河において巨大なコンテナ船が文字通り運河を塞ぐ様に座礁した姿を見た時は驚き、まさかこの様な形で運河が閉塞して使い物にならなくなる事故が発生するとは想像もしませんでした。
既に運河を通行しようとした数多の貨物船の運航が滞り、届くべきものが届かなくなる影響はどれだけ運河の通過が早く再開されるとしても、その影響はしばらくの間続く事を覚悟しなければならないと思います。様々な物の価格や相場は既に高騰しているとも聞いております。
今現在の我々の生活でありビジネスは多くの人々の働きによって成り立ち、また長い年月をかけて築き上げた巨大なインフラも我々の生活の下支えをしてくれています。
我々はこれらが生み出す恩恵を当たり前の様に享受し、時に当たり前であるからこそ、その存在を忘れ感謝さえも忘れてしまう事を、今回の事故を目の当たりにしてようやく気付いた様に思います。
感謝の気持ちを保ち続ければ事故は起きない、と言うつもりはありませんが、これらのものがある日無くなる、機能しなくなる、という事は10年前の大震災で経験していたつもりがその事を忘れていた様に感じます。 いつか来るかもしれない「その日」が来るまでに、今まで以上にあらゆる物事に感謝の気持ちを改めて保ちながら、危機感と可能な限りの備えを怠らない様に心掛けて行動しなければなりません。